夏のピーク時ほどに蜂数も回復し11月に突入。朝晩も冷え込み蜂の活動も段々と弱くなっていきます。桂木の下に巣箱がある弱小群は落葉して日当たりが良くなり、いまだに元気に飛び回っているようです。周りにはほとんど蜜源になるような草花はないはずですがどこに行っているのやら、、、

この頃になるとやっぱり蜂数が減ってきたようです。どちらも1箱程度の小さな群れなので越冬できることやら。巣板が見えているような群れは越冬が難しいとネット上で拝見するのでとても心配です。5、6段重箱が積み重なった強群でも越冬に失敗する群れもあるようで、とてもじゃないが越冬など無理なサイズに思えて仕方ありません。

弱小ぐんはかなり蜂数が減ってきたようです。11月でこれだと早くも消滅の危機っぽいです。どちらも大きくなりきれなかった群れなのでこの状況で越冬が可能なのかわかりません。この辺は極寒地帯なので毎日氷点下は当たり前で日中0℃近い日が続くことになります。いくら自然の群れとはいえどこまで耐えれるのか、、、

11月10日ごろには巣板剥き出しになり早くも消滅フラグが、、、これは朝一番に写真を撮った際の状況です。10月過ぎた頃から巣板を齧り落とした巣クズが毎朝底板に大量に落ちており、どうやら巣の中央部分を削り取りミツバチ達が保温できるようなスペースを作っているようです。

11月20日頃の日中暖かい状況で撮った写真。蜂数が一気に戻ったように見えるが、寒い朝は上の写真のように巣の中に入り込み蜂球になって寒さを凌ぐようです。それでも1段と少ししかいない小さな群れでこれからの極寒の小国で生き残れるものなのか?しかも巣板が小さく貯蜜もあるのかどうか、、、

こちらの弱小群は11月にオオスズメバチに目をつけられて大変でした。1ヶ月ほど鼠取り用のネバネバシートでオオスズメバチを捕獲して対処しました。粘着シート5、6枚は消費しましたが、効果は絶大で巣箱近くに置いておけば全てのオオスズメバチは巣箱にいかず仲間を助けようと粘着シート目がけて張り付いて行きます。それをミツバチ達は知らん顔で元気に採蜜しに出かけていました。春にスズメバチトラップを仕掛けていましたが、やはり生き残りのスズメバチがいたようです。春にある程度はトラップで駆除しておかないと秋に大変な目に遭うことになるので4月には必ずスズメバチトラップを仕掛けましょう。弱小群も蜂数を減らしてはいますが、結構真ん中に蜂球になっているようで見た目以上に蜂数は減っていないようです。ただ元々の蜂数が少ないので微妙なところです。

自然入居群はこの時期はほとんど出入りはありませんでした。弱小群を設置している場所とは違い、日中僅かに日が当たる程度の位置にあり活動はない状態でしたが、後で思えば蓄えたハチミツの消費量も出先で体温低下して戻って来れない蜂が少なく蜂数はほとんど減っていませんでした。この辺りの蜂は日差しが出て日中の気温が10℃近くになる場合は巣から出入りするミツバチがいるようです。流石に日照がないとすぐに活動ができなくなり戻ってこれない気温ですが生き残るために必死で耐えているようです。

気温が低くても日当たりが良い弱小群はミツバチの出入りがありますが、日に日に蜂数を減らしてしまいました。やはり戻ってくることができない蜂が多いのでしょう。今思えば餌を探しに寒い中外に出ていたのだと。この群れは残念ならが1月下旬に消滅してしまいます。寒さと飢えで女王蜂と僅かな働きバチが固まった状態で底板に落ちていました。巣箱を解体する際に確認しましたが、巣板には蜜は全く残っておらずミツバチが巣房に頭から入り込んだまま死んでしまっているショッキングな状態でした。まだ出入りしている段階で給餌してあげていたら、もしかしたら冬を越えれたかもしれません。あと1ヶ月我慢できていたらヤブツバキも咲いてなんとか食いつなぐことができたでしょう。残念な結果になってしまいましたが、このサイズのミツバチでもきちんと人間が管理してあげれば生き残れる可能性があることがわかりました。