
森の生活プロジェクト
小国杉待ち箱セット
日本ミツバチの養蜂重箱式巣箱セット
重箱式巣箱
よくTVなどで見かける西洋ミツバチの巣箱に用いられる単枠式巣箱や丸太をくり抜いた丸胴タイプがありますが、私たちは初心者でも扱いやすく群れの成長に合わせて継箱ができる重箱式巣箱を提案します。巣枠式や丸胴タイプにくらべ初心者でも管理しやすい巣箱の形状となっています。とても大人しい性格の日本ミツバチでも住処を荒らされると怒ったり逃去の原因に繋がるため、観察や採蜜時にミツバチを別箱に移動させたり巣箱を開けたりしなくて良い重箱式が好ましいと考えています。

巣箱の寸法
巣箱のサイズは基本的に高さ150mm、正方形290mmタイプとなります。板厚は35mmと夏の暑さや冬の寒さに耐える事ができ内部温度を保つために必要な厚みに設定しました。冬は-10℃となる私たちの地域で5方巣門でもこの厚みがあれば越冬可能であることが証明できています。とくに平野部では猛暑による気温上昇で巣落ちがここ数年よく聞く課題となっていますが、できるだけ厚めで外気温や直射日光による巣箱内の気温上昇などを抑える事ができる板の厚みは重要な要素となります。

板の仕上げ方法と板の組み方
巣箱に用いる板は乾燥材を使用します。仕上がり厚さ35mm、下地処理は4面プレーナー加工(鉋掛け)となります。表裏とも巣板と板面との食いつきを良くするためサンダー仕上げ(♯80ペーパー仕上げ)としました。製材されたままの板を正確に長さを切って箱を作ってもなかなか上手く組みあがらない事は巣箱を自作した事がある方はご存じかもしれません。精度の低い箱はガタつきがあり隙間ができて何段も重ねると不安定になってしまいます。製材されたままの材料は不揃いで精度が低く住宅に使用される木材は基本的にプレーナー処理(鉋掛け)が施されており、同様に複数段重ねてもガタツキや継ぎ手の段差がほとんど無い巣箱を作る事が出来ます。無理にガタツキを抑えるため組み上げると、巣箱寸法に狂いが生じ発生した箱同士の継ぎ手の段差に巣屑が溜まりスムシの格好の住処となってしまうので正確な寸法で作成し箱の継ぎ手に巣屑が溜まらないようにする事が重要です。未乾燥の木材は乾燥による変形が発生しそのままでは精度が低く使用が困難です。未乾燥の場合、反りを考え木表を内側に使用する事が巣箱ではよく見かけますが、木表(源平や白太)は養分を含むためカビが発生しやすく腐れやすい性質があり、木裏(赤み)はカビが発生しにくく腐れにくい性質があるため、どちらを内側、外側に使うかは好みで良いと思いますが私は芯材側(赤み)を内部面にしカビの発生を抑え、外部面を辺材側(源平、白太)とし外部面はバーナーでしっかり炙り炭化させ防腐処理を施す事で清潔に長く使用できると考えます。両面が赤みの場合はこれに限りませんが、材料に合った方法で巣箱は組み上げます。これにより野生の日本ミツバチの住処とする立木のウロや、入居率が高いとされる丸胴タイプも同じく木裏が内側となり自然の巣に近い環境になります。(サンプル写真は木表を内側にしています)

仕様内容
巣箱
内外部側はペーパー(♯80)仕上げ、箱の継ぎ手部分はプレーナー仕上げ。下地に4面モルダー加工を施しており精度の高い巣箱を作成する事ができます。

スノコ
柾目パネル仕様とし、巣箱と同サイズ◻︎290、厚みは10mmです。スリットの寸法は6mm。巣版側は鋸目残しとし裏面はプレーナー仕上げとなります。組み立てスノコと違い段差がなく採蜜の際にワイヤーやスクレーパーがひっかかる事なくスムーズにスノコから巣版を剥離させることができます。

巣門枠
枠の高さは65mm、巣門の入り口は約7mm高とし、待ち箱台にセットする際、入り口を上場に持ってくると出入り口として使用できます。逆さまに使用すれば巣門を利用せずに鉄製台の敷枠として使え4方巣門で利用する事もできます。(弊社では5門で使用)

天板蓋
巣箱内の湿気による反りを軽減させるため天然木の1枚ものではなく、柾目パネルを採用しました。寒冷地でも寒さに対応するため厚みは35mmとし屋根には合板などにトタンを打ちつけた雨除けを置くとさらに厚みが増し猛暑や寒波に対応できます。蓋の板厚は非常に重要です。

給餌室
勢力の弱い小さな群れなどに越冬前や越冬後に給餌をする際に室内で給餌させるためのスペースです。枠の高さは65mmです。寒冷地や蜜源が少ない地域では貯蜜不足で寒さに負けて消滅してしまう群れも少なくありません。初春はほとんど蜜源もなく気温が低い日が続くと蜂達も屋外活動が少なくなります。小さな群れや調子を落とした群れに緊急的に給餌するスペースにもなります。稀に握り拳程度の小さな群れが入居してここに営巣してしまう事もあるので、麻布や綿布を敷いて置くと良いでしょう。巣門近くで給餌する際はアリや外敵を呼んでしまう恐れがあり、箱内であっても給餌する際はできるだけ少量で短い時間で行ってください。餌箱をそのまま残しておくとアリが登ってしまう恐れもありますのでご注意ください。

販売内容

養蜂セット
セットで買えばお得
待ち箱と飼育まで可能な飼育台付きのセットです。4方巣門の飼育台の合板は引き出し式になっており巣屑の掃除や中の様子をカメラで撮影したりできます。群れの成長に合わせて継箱が必要になります。屋根にトタンや重しを置いて使用して下さい。

待ち箱セット
セットで買えばお得
分蜂群の捕獲に使えるセットです。敷台になるブロック等の上に設置してください。。そのまま飼育も可能ですが成長に合わせて継箱が必要になります。屋根にトタンや重しを置いて使用して下さい。

継箱2個セット
待ち箱セットや養蜂セットの継箱です。飼育群れの成長に合わせて継箱を行なって下さい。採蜜するには5、6段程度の高さまで継箱が必要です。巣落ち防止棒やワイヤーなどを好みの本数セットしてお使いください。

スノコ
付け替え用のスノコです。採蜜した際に新しいスノコと取り替える際に使用します。使ったスノコは新しい待ち箱のスノコとして使うと分蜂群れが入りやすくなります。

飼育台
重箱式用の4面巣門鉄製の飼育台です。巣門の高さは約7mmでスライドして外せる合板は雨濡れによる変形が少ない型枠用合板を使用しています。

巣門枠
入り口の高さは約7mm程度、巣箱の最下層にセットして使用します。待ち箱セットに付属しているので別途必要な際にご購入ください。

給餌枠
給餌枠は巣箱の最上段に使用します。待ち箱セットに付属しているので別途必要な際にご購入ください。

箱蓋
箱蓋の厚みは35mm、柾目パネルを採用し巣箱内の湿気での板の反りを軽減できます。待ち箱セットに付属していますので別途必要な場合はご購入ください。
※仕様は予告なく変更となる事があります。現在購入希望の方はメールでの問い合わせからのみ承っております。準備が出来次第、Webショップでも購入できるようにいたします。