日本ミツバチの養蜂を始めてから、少しづつ飛んでいる虫がミツバチかそうじゃないか大体わかるようになってきました。最初の頃は花アブとミツバチの見分けもつかず、以前撮影していた写真を振り返るとミツバチと思って撮っていたものが、実は花アブだったと判明することに、、、ミツバチに興味が出てくると山林や草花に視点がいくようになります。そうなるとミツバチに遭遇(気づく)する事が増えてくるようです。
工場の裏にある道を歩いていると、ミツバチのような飛び方をする虫が山林の間から出入りしている事に気付きました。それは樹齢も100年近いヒノキが植林されている町道に面している場所なのですが、もしかすると自然巣があるのかもしれないと山に入って覗いてみると、やっぱり檜の根っこに小さな穴が空いており、どうやら檜の中に空洞ができていてそこに巣を作っているようです。まさかこんなすぐ近くに自然巣があるなんて思いもしていませんでしたが、やっぱり気づかないだけでその辺に日本ミツバチは自然の中で力強く生き残っているようです。
他にもないか探すことにしましたが、なかなか見つかりません。朝方ふと山間からミツバチらしき飛行する小さな虫が朝日に照らされて微かに行き来しているように見える瞬間に出会いました。あそこにもある!と確信し山に入ってその辺りを探しましたが、どこにも見当たらない。木の根っこをあちこち探しましたがどこにも自然巣はないのでした。
後日ようやく巣を発見できたのですが、なんと大きな紅葉樹の高さ4mほど上に空いた節穴からミツバチが出入りしているのに気付きました。まさか頭上に自然巣があるとは夢にも思っていなかったのでわかるはずもありません。
この二つの自然巣のミツバチたちを捕獲するのは到底無理なので静かに観測する事にしました。来シーズンまで無事に生き抜いてくれたら春の分蜂でミツバチたちがやってきてくれるかもと期待していたのですが、2つの巣は冬を乗り越えることができず消滅してしまいました。この空き家になった2つの自然巣が春分蜂の候補地になり今年のGW中に野生蜂の入居を確認しました。やはり自然の巣跡は強力な候補地になってしまうのですね。自然の巣跡には勝てませんw