大分県九重町にある環境省くじゅう自然保護官事務所管轄の長者原ビジターセンターにエディルカミン・ミクロンを2台設置頂きました。今回の設置は、既存ペレットストーブからの入れ替え工事でした。以前から設置されているペレットストーブの調子が悪く、入れ替えを検討している事をくじゅう自然保護官事務所から連絡を頂き、協議の結果、イタリア製ペレットストーブの導入となりました。以前までは、環境省では国産ストーブのみしか採用されていなかった様ですが、私も書類等を作成し海外製のストーブの強みや利点について説明させていただいた結果、見事に採用を頂きました。

長者原ビジターセンター

今回の工事では設置場所に問題があり、場所が限られている上に、排気を取り出す位置も限定的だった為、ミクロン推しで行きました。こういう場所は薄型のミクロンが得意とする場所で思った通りの仕上がりになりました。もともと左側に見える棚が据え付けられていた場所にミクロンを設置しました。棚がある場所には既存のストーブがあり、邪魔になっていましたので、事務所の中もスッキリした印象でした。

映写室

設置箇所は、事務所と映写室に一台ずつ。既存ストーブの撤去からスタートしました。工期は延べ3日程度必要でした。映写室の設置位置には既存のストーブが置いてあった場所とほぼ一緒ですが、ボックスタイプから薄型に変更したため、かなりスッキリしています。

足場組み立て

道路に面した傾斜に建てられており、映写室側は、高所作業車も侵入できなかった為、足場組みを行い、排気口の穴空け工事を行いました。コンクリート厚20cmと今まで行った設置工事の中では、かなりの労力のいる貫通工事でした。この工事を行うまでに、この建屋を設計施工した建設会社に連絡を取り図面等を送ってもらい貫通位置を決めています。

コンクリートコア抜き

真冬の雪の降る中での作業でしたのでコア抜き作業も大変でした。事務所側は高所作業車からコア抜きを行いました。

二重吸排気システム

今回の工事で使用した二重給排気システムです。一本の穴に排気管と吸気管を接続できる画期的な部材で、海外製の吸気と排気が別穴のタイプを一つの穴で設置が可能になります。

二重吸排気システム

二重給排気システムの室内側。この様に排気管を通した穴の外側に吸気を取り込む隙間があり屋外から吸気を取り込む事ができます。

Hトップ
Hトップ

標高1000mと非常に高い地域で、強風の問題が発生する可能性が高かったので、Hトップという風に強いトップを採用しています。おかげで風の強い場所ですが、負圧センサーエラーは一度も起きていません。

MCステンレス管

こちらの事務所側は、GLより5m上の排気管です。メンテナンスの際は、こちら側は高所作業車が必要です。