福岡県大牟田市にお住いのT様にシモタニ・オルコットを設置いただきました。2年前に弊社にストーブの見学に来られたのがきっかけで今回の設置となりました。遠方設置となり設置条件もありますが、弊社での設置をご希望でしたのでお引き受けする事にしました。当初は輻射式をご希望だったのですが、吹き抜けありの広いLDKでは部屋を温めるのが難しいと判断し、一年考えた上で温風タイプのオルコットに機種選定をされた様です。

今回の設置では、現地調査に伺い三通りの配管仕様を考えました。排気を抜き出す位置をピンポイントで抜く必要があったため、排気管を余分に持ち込み、現地で実際に原寸取りで穴位置を決める施行方法です。ご主人は、メンテが容易な屋外立ち上げを希望されたのですが、抜き位置に外部コンセント、壁内に柱、外部壁見切りと干渉するものが多すぎて断念しました。

オルコットは、右後ろに排気口がありコーナー右出しが若干苦手です。そのまま立ち上げると外部壁見切りと柱に干渉する恐れがあったので、45°エルボをT字管に噛ませ、入隅側に排気管をずらしています。

外部には、ポーチ柱に壁見切り。玄関先に深めの軒もあり横引き延長で軒の汚れを防ぐ必要がありました。こちらのお宅は、外断熱仕様で壁厚200mmを超えていました。やはり壁内結露を防止すべく断熱材の充填と隙間埋めを行なっています。

横引きを支えるため、二股の吊り金具で固定。ここまですれば玄関先の軒の汚れも回避できそうです。今回は、屋内立ち上げ仕様ですので、完全気密にする必要があったので、T字管の底蓋にある吸気口を断熱材で塞ぎ、屋外吸気仕様に変更しています。

予定通りに綺麗に収まりました。シモタニの排気管は若干値段がお高めですが、色艶は流石に値段分の価値がありますね。

45°首を振っているので本体真後ろに排気管が立ちます。見栄えもとってもいいですね。屋内側にはスライド管も使用しているので、取付金具で排気管の固定も行いました。