熊本市にお住まいのお客様に山本製作所のOU(オウ)を設置いただきました。既存のお宅のリフォーム工事に合わせて弊社へお越しいただいたので、現地視察無しで設置工事に伺いました。お住まいのおばあちゃんがメインに使用されるとの事で一番安全性の高いOUを選択いただきました。

土壁でしたので、筋交はなく横方向に貫(ぬき)が入っており、縦にエツリ竹という構造です。当初は屋内立ち上げで並行設置を考えていたのですが、屋外側にエアコンの室外機や配管が干渉してしまうのでコーナー左抜きで屋外立ち上げ仕様に変更しました。

土壁をコア抜きしたのは二度目でした。漆喰仕上げで優しく掘らないと壁が壊れてしまうので慎重に掘り進めます。エツリ竹が弾けて壁を損傷する恐れがあるので少しずつ見えてきた竹や貫を削って取り除いていきます。壁の仕様としては柔らかい方ですが、壁が壊れる恐れがあるので緊張します。

保護部材で壁内部を保護した後に排気管を接続します。

屋外側はこのような形になるので人の導線と重ならない場所に適しています。清掃するにはT字管に灰取りキャップがついているので簡単に掃除する事ができ、メンテを考えるとこの屋外立ち上げ仕様の方が優秀な排気管仕様になります。

屋外立ち上げの左抜きは本体スペースが一番必要な形状になります。本来なら右抜きがお勧めですが、隅柱ギリギリの位置にコア抜きが必要になり、今回はその位置にエアコンの配管があったので左抜きになりました。

設置完了後に試験運転と取説を行い、無事工事完了です。

取説の際に、扉の開閉に力が入りにくく、おばあちゃんが大変そうだったので適当な市販品の掃除用具の柄を切り取ってレバーの延長グリップを作ってあげました。これで開閉が楽になるでしょう。