シーズン間近となり、お客様よりお問合せがありました。機種はSS-5を希望とのことで仮見積もりを送りました。いくつかの質問にメールで回答しながら、設置にかかる費用やストーブのイメージを伝え了承をいただき、現地調査に向かいました。今シーズンより会社名がさいかい産業からWarmArts(ワームアーツ)と名前が変わりましたが、ストーブ本体自体はネームプレートが変わった程度でほとんど変更はありません。

二ヶ所ほどお客様で設置箇所を検討いただいており、最終的に問題がないこちらの壁に取り付けることになりました。SS-5の良いところは、イニシャルコスト以外にも故障がほぼないという事。壊れるとしても小さな部品程度でランニングコストもかなり優れています。ただ、温風の強弱がないため設置する際は、住まう住人に直接風が当たらない角度で設置する必要があります。そのため今回のようにコーナーに置く場合でも並行設置で対応する事にしました。

このストーブの側面の壁(可燃物)からの隔離距離は300mm。どうしても間柱には干渉してしまうため、コア抜きする前にお客様に了承を得てからコア抜きを行います。新築の場合は間柱の位置をずらしたり、取り除いたりしますが、今回は既存のお宅。筋交は絶対に切りませんが、間柱はどうしても干渉することがあります。

本体を置くとこの様な位置になります。ちょうど半間ほどで収まるので操作ボタンがある側に物がなければとても快適に使える位置と言えます。温風も直接人に当たらない上に、窓際の冷気も温風で暖和できるのでベストポジションです。

私はメンテの容易さやコストの意味合いでは屋外立ち上げがベストと思います。極寒の地方では排気温度が下がり凍結や燃焼不良を起こす原因となるそうですが、九州ではほぼ問題はないでしょう。設置位置の決定する上で、今後のメンテや作業の容易さを確立する事は重要課題です。今後のお客様自体でのメンテ清掃が可能な上にランニングコストを減らす事もできます。煙突のように屋根から抜いてしまうとメンテ費用はかなり高額になる事になりますので少しでも長く使ってもらえるようにお客様には丁寧に説明をするように心がけています。